2014年5月10日土曜日

カムチャッカのBBQやカニ



 カムチャッカの春は陽が長い!
20:00だとこんな感じ。

これはホテルのエントランス前でのBBQの様子

ジョージ・クルーニー似のフランス人がスパークリングワインをサーブします。

あたりまえだけど結構寒い。

しかし、ナカナカ皆のホスピタリティが素晴らしく、気の抜けたトークで盛り上がれます。

下手な英語でも全然OK。
ロシア人も下手だから!
こちらはある夜に振る舞われたカムチャッカのカニ
ボイルしただけなんだけど、こりゃうまいわ。

塩漬けイクラ、茹でたカニはご馳走ですね。

2014年5月3日土曜日

海へ向かって滑りこむ: Ski Diving

フィヨルドがたくさんあります。
海に向かって滑る経験はベテランスキーヤーでもなかなかないのでは?
私もアラスカのアリエスカで経験があるのみ。

Sea to Sky 背景の山は2000m超えてます。

あの入江に向かって滑り降ります。
近く見えるけど標高差はざっと700m位。
右下のゴミみたいなのがヘリです。




雪山から滑り降りると辺りはすっかり常夏。
持参していた水着に着替えると海に飛び込みます。































あかんあかん。 死んでしまいます。
水温は1~3度でした。
しかも遠浅ならぬ近深。


 水着を忘れた人は自然のママ


 
ロシア人ギャルも参加














海に入った後、かじかんだ足でスキーブーツを履くのは結構難しいですね。
しかも足場が海砂利だと安定しない。

いよいよヘリスキー!


ちょっとビデオ編集してみました。


朝食は7:00~11:00。 しかし殆どの人が7:00に朝食会場へ。
毎朝天候をチェックして、晴れてるエリアに行くことになる。

ゆったり目の食事を終えると9:00頃の予定発表までダラダラ。
ヘリが飛ぶとなると皆がバタバタと準備を!

写真の尖った山は数あるエリアの一つ。ビルチンスキー山
ほぼ山頂でドロップされ、麓の平らなところまで一気に滑ります。
標高差はほぼ2000mなので数本滑ると足がヨレヨレ・・・

1月~2月の日本のように毎日降るわけではないが、ちゃんと良い雪が残ってる。



ここはホテルから南西に10分ほどの狭いエリアだけど、標高が500m程度で森林限界になっていると思われる。滑ろうと思えば、ほぼどこでも滑れそう。

毎日、標高差10000m程度滑り、お腹いっぱいです。

 
朝から6~7本滑ったらランチです。毎日こんな感じのサーモン、サラミ、トマト、チーズ、パン

コメが食べたいねやっぱり・・・
















連日こんな感じの山や、氷河を滑ります。
カムチャッカにはアクティブな火山がたくさん!
噴煙は毎日見ます。


 ガイドの江本さんも元気。 たぶんウォッカが足りないんでしょう。

青い色が好きな人ですね。これは。


大事なお友達。 ムリしないで、そこは危ないよ。


これこれ、窓から手を出さないで下さい。


ヨーロッパのデカイ山で滑った人はわかると思いますが、木などの対象物がないと速度感狂いますよね。 ついつい飛ばしてしまいます。


滑り終わった後は天然温泉(結構放置されてて藻がいっぱい)でリラックス

2014年5月2日金曜日

Day2:ウラジオストクからペトロパブロフスク・カムチャッキーへ


2日目
早朝になると空港の中も何となくざわざわしてくる。
ソファーから起きあがる。空港の中はいたって安全で快適な感じです。
預けていた荷物を受取ると荷物をチェックイン

ここで前述の通り追加料金を取られてしまいます。

ウラジオ空港はATMなどが充実しているのでここでお金をおろしておくのが良いかもですね。


8:00  アエロフロートで出発
12:00 ペトロパブロフスク・カムチャッキー到着(時差1時間)
12:30 空港でホテルからのお出迎え
13:30 ホテル到着&チェックイン
16:00 雪崩レスキュー訓練と安全講習、ギアの配布
19:00 食事&宴会


カムチャッキー空港では歩いて空港からご退出

2014年5月1日木曜日

Day1:日本からロシアへ

どうも調べたところによると2014年春に極東ロシアに行こうと思うと成田からになるようだ。
以前は新潟から飛行機もあったようですし、フェリーでウラジオストクを目指すっていうのもあるようだが、私たちのチョイスは成田からの飛行機。

成田からはS7航空に乗るわけだが、ロシア語が読めないと荷物の取り扱いが良くわからない。

奥様によると、預け入れ荷物はどうもこういう事らしい。

S7航空
 ~20kgの荷物 + ~20kgのスキー
アエロフロート
 ~23kgの荷物 + ~23kgのスキー※
※アエロフロートは4月に入るとスキーは有料になってしまう。
 国内線の超過荷物お値段は約50EURO
 国際線は約100EUROって書いていたと思う。
 この辺りのインフォメーションはロシア語が分からないとさっぱり。
 英語、日本語、ロシア語で書いてることが違うのだ。

当日の予定はざっと以下のような感じ

4月12日(土)
11:30 成田空港:集合
13:50 成田空港:発
18:35 ウラジオストク空港:到着
21:00 ウラジオストク市街へタクシー移動(500ルーブル/人)
      明るかったので観光&港で外食
      ナイトクラブ見学するも、ロシア語話せずおとなしくする。
25:00 市街から再び空港へ


 ウラジオストクの市街地

 ウラジオストク港の近く

 ウラジオストク駅

シベリア鉄道終点の印 9288km


ウラジオストクの港
なぜかウラジオストクではダイドーが売られてます。

日本からカムチャッカへ

日本からカムチャッカへ行くには交通手段があまりない。
飛行機が毎日飛んでないし、定期便が無くなったりする。


特にヘリスキーのスケジュールは次ような感じなので、日曜日の午後には到着しなければならない。


日曜    午後 ホテルチェックイン&セーフティーミーティング
月~土曜 飛べればヘリスキー、無理なら観光
日曜    午前 ホテルチェックアウト


2013年4月は
■往路
成田 土曜:夕方発 → ウラジオストク 深夜着
(アエロフロート 約2.5時間)

 ウラジオストク空港で仮眠

ウラジオストク 日曜:早朝発 → ペトロパブロフスク・カムチャッキー 昼到着
(アエロフロート 約3時間)

■復路
ペトロパブロフスク・カムチャッキー 日曜:夕方出発 → ハバロフスク 夜到着
(アエロフロート 約3時間)
 
 ハバロフスク宿泊
 ハバロフスク観光

ハバロフスク 夜 →  ウラジオストク 朝到着
(シベリア鉄道 約11時間)

ウラジオストク 昼発 →  成田 昼着
(S7航空 約2.5時間)


ちょっと変則的ですね。

極東ロシアではウラジオストクとハバロフスクが、街の雰囲気もあり、美人も多くておススメ。
一応、どちらも軽く堪能できる感じのプランを組んだ2014年でした。


2014年4月29日火曜日

どんな人が参加してるの?

2年参加してみて観察したが

参加者国籍は
 ロシア人:モスクワ在住のお金持ちが多い。
 フランス人:パリとかシャモニーの人。
 ウクライナ人やバルト三国の人、ベルギー人など。

 アメリカ人は昨年2人ほど見たが、
 東洋人は自分たち以外に居ない。

キャラクターや職業としては
 超お金持ちもいます。
 多いのは、企業オーナー
 大手企業のマネージャー 
 これらだと30代~40代中盤

 フランス人はもうすこし年齢層も広がってリタイア層も来ている。

 リピーター多い。ロシア人では約7割、フランス人では約3割

殆どの方が、モスクワからビジネスクラスで飛んできており、このバケーションにあわせて
ガッツリお金を使う感じ。(まれにプライベートジェットの方もいるが、これはロシアでも有名人)


社会的な地位も高い、ちゃんとした人が多いですね。
教養も高く英語を使う人も多い。


気になる日本人部隊は

1.某生命保険会社 勤務(42歳)
2.マーケティングリサーチ会社 経営(43歳)
3.外資系半導体企業のマネージャー (42歳)
4.新幹線とかリニアやってる会社の設計者 (30代)

うん。大丈夫。
サラリーマンでもちょっと頑張れば参加できます!!


冬のカムチャッカ半島ってスキー以外に何かあるの?(夜のお楽しみ)

地元の人は何をして楽しんでるのかな?と思ったら…

ナイトクラブは美人でいっぱい!

不思議なレオタードの美人ダンサーもステージで踊ってます。(足長っ!)

予想通り、ここで飲むお酒は・・・ウォッカ!!
「ダバイ!」の声で飲み干します。

カムチャッカの女性はすごく綺麗だけど、男性はもぅ、なんか固まり感があって怖い。

地元の人は大騒ぎして、モスクワとか都会人はクールに楽しむって感じだったけど。
僕らは言葉が通じないのでおとなしいもんでした。

どっちかというと、兄ちゃんたちにモテモテで。
ロシア軍の兄ちゃんに「ニホン、ロシア友達!」みたいな事を言われながら酒?を
ふるまわれながら、まぁ、飲めよ!日本のタバコをくれよ!!
世界の酔っぱらいは大体似ているようです。


ロシア語が使えれば夜はそれなりに楽しむこともできるという事です。
しかしこんなところで夜更かしすると翌日のスキーが激しく辛いのは言うまでもないだろう。

冬のカムチャッカ半島ってスキー以外に何かあるの?(昼間の楽しみ)


空港に飛行機が到着したらそのまま歩いてご退出!
とってもワイルド
要するに見たことないくらい田舎です。




これはロシアでよくみられる光景。

結論としては、スキーヤーが楽しめるものはあんまりないんです!!

雪山と雪原しかない。















そうそう。 野生のセイウチ(ロシア語らしい)が居たね。間近で見れる。


あと、海産物は非常に豊富です。 鮭三昧。

まぁなんですか、、
英語の案内もないし、観光は、ヘリスキーに比べるとガクッと落ちます。
 (ヘリスキーが圧倒的に強いコンテンツ)
 私、ロシアやウクライナではこんな廃墟をよく見ます。
海に打ち捨てられた船とか、壊れた建物とか、
哀愁漂うものが好きな人には最高かもしれません。


街一番のイタリアンレストラン
ここはちゃんと美味しい。
ご予算は1人4千円ってとこかな?
どこ行ってもこのウォッカ飲んでます。
「ダバイ!」



どんなオペレーションなの?

オペレーターは
ロシア人でスキー旅行会社を経営しているニコライさんと
フランス人で山岳ガイドのマルコさんがロシアとフランスそれぞれにセールスをしている感じ。
大雑把な説明だけど、
ニコライさんたちは
ヘリとホテルと別荘(ダーチャ)をチャーターして6日間飛ばして1000万円位のイメージ。
それを顧客12名で割る感じ?

その他にもロシア人やフランス人、ドイツ人のガイドも居る。
3月中旬から営業を開始し、5月下旬で修了。


オペレーションに対して日本人が気になる点は下記のような感じか。


Q.日本語は通じる?
A.基本的に日本語は絶望。
  今回は社長のニコライさんの計らいでフランス認定山岳ガイドの江本悠滋さんによる
  至れり尽くせりのサポートがありましたが、、こんなのは本当にたまたまです。
  (江本さんはフランス語、日本語、英語が使える)

Q.英語は通じる??
A.基本的にネイティブの英語スピーカーが居ないので、片言英語でOK。
  他のお客さんにはフランス語オンリー、ロシア語オンリーがいる。

Q.ホスピタリティはどう??
A.ロシア人なのにヨーロッパ慣れしているというか、とってもフレンドリー
  ホテルのスタッフや運転手はロシア語オンリーが多いが、まぁOK!

Q.ヘリの安全性はどうなの?
A.大型ヘリの安定性を活かしてかなり凄いところまで攻めていきます。
  ヘリが傾いたら死ぬようなシーンもたくさんありますが、不思議と安定度ばっちり。
  「えっ?ほんとに?」みたいな場所にも着地?してスキーヤーをおろしてしまいます。

Q.雪崩の安全確保はどう?
A.雪崩3点セット+ABSエアバッグはレンタル支給されます。(マイビーコン持ち込みは基本NG)
  埋没者探しのトレーニングなどもあります。
  ガイドが先頭、真ん中、しんがりにつくのと、コース選びも慎重なので雪崩の心配は少なく、
  日本で自力で山に入っている時に比べると安心度が相当高い。

Q.滑りの安全対策は?
A.相当滑り慣れている人でも見たことない解放感と対象物のなさで、ついつい
  スピードオーバーになりやすい。(山が大きく、斜度も快適で障害物がない。)
  オーバースピードで転んだ時には相当な衝撃となるのでそれが一番怖いかな。
  わかっちゃいるけど、みんなやってしまいます。


 
病院は・・・・とっても遠いらしい。
「さ~、今から引っ張って脱臼入れるぞ。」
2013年は初日の1本目に肩を脱臼した人がいたけど、最終日まで病院行かず!

ずっと腕をつったままでした。



「悲鳴あげとるわ、いたそ~」

どんなヘリコプターに乗るの?


使用するヘリはMI-8 というロシア軍も使っているような大きなジェットヘリコプター。

何か所かでヘリコプターに乗ったことあるが、過去に経験したチャチな奴ではない!

中に車が入るほどに大きく、身長180cm弱の筆者が普通に中を歩き回れる。

殆ど空をとぶバス!

パイロット  2名
整備士    1名
スキーヤー12名
ガイド     3名(場合によっては4名)

これに、ランチのピクニックセットやスキーも中積みで
最高時速250kmで良いエリアを探して飛び回ります。

機動力が異常なので、そりゃもう、シールアップはおろか、高速リフトも目じゃない!




ヘリの機内


ロシアでヘリスキー

海外でヘリスキーと言えばアラスカ、カナダが候補に挙がる人が多いと思う。

近くのに縁遠いロシア、それも極東のカムチャッカ半島でのヘリスキーの情報は、日本で殆ど手に入らない。

しかし、幸運な事に筆者の妻はロシア語を自由自在に使いこなし、ヘリスキー会社を見つけてくれた。

この会社は2000年頃からカムチャッカ半島でのヘリスキーをオペレーションしているが、
顧客の大部分はロシア人とフランス人。
(日本からの参加者は筆者が初めてということだったので行くしか無い!)

とにかく火山やクマを眺めながら、手付かずの大自然を独り占めに出来るヘリスキーなんてナカナカ経験できない。


そもそもカムチャッカ半島って?

カムチャッカ半島位置図(wikipediaより筆者追記)
赤丸で囲んだ部分が、カムチャッカ半島所在地の大まかなイメージ
詳しい解説はwikipedia(たいして詳しくないが・・・)に任せるとして、パウダースキーヤーが興味を示しそうなところを挙げると。

・極東ロシアの本当に端
・日本より大きな面積
・人が住んでいないエリアが殆ど
・現役アクティブな火山がチラホラ、運が良ければ溶岩が流れている所も。
・4800mクラスの火山~滑るのに適した2000m位の火山までバリエーション豊富
・4月下旬からはあちこちでクマがウロウロ
・当たり前だけど日本より寒い
・海に挟まれているのでシベリアよりは雪が降りそう
・現地人には英語なんて生ぬるい言語はさっぱり通じない

日本のパウダーとカムチャッカ


近年、日本でもバック(サイド)カントリースキー(スノーボード)が注目されており、1月~2月には豊富な積雪量を誇る日本海側の山で沢山の日本人と外国人がパウダースキーを楽しんでいる。

筆者は主に長野県の白馬エリアで滑っているが、今では外国人の方が目立つほど、世界各国からパウダー狙いのスキーヤー(スノーボーダー)が集まっている。

スキーを楽しむのに適度な斜面、豊富で良質な雪、海外に比べて安価なリフトチケット、充実したアフタースキーに慣れてしまうとなかなか他所に目が向かないものである。

しかし、筆者は仲間と珍しい体験をしてきたので、
・備忘のため
・情報を拡げるため
・将来一緒に楽しめそうな気の合う仲間探しのため

に不慣れなブログを立ち上げてみることにした。

とっておきのパウダーバーンの事など仲間内で秘密にしておくことが多いと思うのだが、
カムチャッカ半島はけち臭いことを言うには広過ぎるので大丈夫でしょう。

筆者が殆ど上手にスノーボードを滑れないため、スキーヤー目線になってしまうが、
ボーダーの方も結構ウェルカムというか、ボーダーの人の方が楽しんでいるシーンも多い。

必要に応じてスキーとボードを読み替えてご覧ください。